アジア太平洋地域の参加者56名が
東京大学で研究成果を発表
2024年8月1日から3日までの3日間、国立大学法人東京大学は、アムジェン財団(米国)からの寄附により、東京大学グローバル教育センター(以下、「GlobE」)において実施しているアムジェン・スカラーズ・プログラム(Amgen Scholars Program、以下「ASP」)のアジア・シンポジウムを開催しました。
ASPはアムジェン財団が実施する科学教育事業の一つで、科学・バイオテクノロジー分野でのキャリアを目指す大学学部生に、アムジェン財団と提携する世界トップクラスの25の教育・研究機関で約2カ月間、最先端の研究に取り組む機会を提供するプログラムです。日本では2015年より東京大学、京都大学と提携しASPを実施しており、これまで両校合わせて302名の学生を30カ国以上から受け入れています。2024年度は、東京大学で9カ国13名の学生、京都大学で8カ国13名の学生を受け入れました。
この度、2024年度のアジア太平洋地域におけるASPの総括として東京大学で開催したアジア・シンポジウムには、上記2校に加え、清華大学(中国)、シンガポール国立大学、メルボルン大学(オーストラリア)でASPに参加した、総勢56名の学生が参加しました。学生が研究成果を発表するポスターセッションのほか、東京大学 横山広美教授と米アムジェン社シニア・ヴァイス・プレジデントのRaymond Deshaiesによる基調講演、科学研究の道を経てさまざまなキャリアへと進んだ先輩たちの体験を聞く「キャリア・パネルディスカッション」、特に優れた研究成果に対する表彰など、多くの学びと人脈形成の機会が提供されました。
東京大学でASPプログラム・ディレクターを務める佐久間一郎 教授(同大学副学長兼同大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻)は次のように述べています。「ASP参加者の研究への情熱は受け入れた研究室の学生にも刺激をもたらしてくれています。ASPで築かれた学生同士のネットワークは、将来、協力しあって社会を支え世界を変えていく土台になると期待しています」
また同大学GlobeEセンター長の矢口祐人 副学長は、「キャリア選択の重要な時期にある大学学部生にとって、グローバルな環境で科学研究に取り組むことは、大変刺激的であり、後の人生に大きなインパクトをもたらします。このような研究・教育機会への投資は、未来の科学者の育成、ひいては科学の進展に重要な意義をもっています」と語り、参加したASP学生たちの今後の活躍に期待を寄せました。
ASPに参加した56名の学生たちは、本プログラムで得たグローバルな環境での経験とネットワークを活用して、自国の大学で引き続き研究を続けていきます。
アムジェン財団は今後も東京大学をはじめ、連携する大学と共に次世代の科学者の育成を支援していきます。
▼ASPの詳細についてはこちらをご覧ください。
https://www.amgenfoundation.org/