アムジェンは、疾患治療に対して新たなアプローチを応用する能力がある世界レベルの科学者を擁しています。研究開発戦略は、研究対象の優先順位を決め、人材を結集させ、科学的機会をつかむことを目的としています。
技術とバイオテクノロジーの融合により、私たちは創薬と開発の大きな転換期を迎えています。アムジェンによる科学的な成功は、次のようなユニークな能力に根差しています。
遺伝データのゲノミクスや、膨大な生体データからなるオミクスなどのデータを用いて、精密医療を進歩させ、ヒトの多様性と疾患について理解を深める。
私たちは、創薬と医薬品開発にとって革新的な機会である 「ヒトデータ時代」 にあります。遺伝学をはるかに超えて、ヒトのデータには、計算技術だけでなく、ゲノム情報を扱うゲノミクス、RNAデータを扱うトランスクリプトミクス、全タンパク質を解析するプロテオミクスを含むマルチオミクスの著しい進歩に加え、電子カルテ、保険請求データベースなどの多くの情報源からの膨大なリアルワールドデータやリアルワールドエビデンスが含まれます。ヒトのデータから得られる知見は、疾患予測の理解を深め、新たな標的を特定するとともに、次世代のファースト・イン・クラス治療薬に適した患者集団を見い出すのに役立ちます。
アムジェンは、DNAを深く掘り下げることで、より深い理解が得られると考えています。
生物学的データとコンピュータ技術の飛躍的な発展により、科学者たちは、わずか20年前よりも、はるかに早く、費用対効果の高い方法で、さまざまな解析を実施することができるようになっています。
次世代の最高水準の治療の開発のために、データサイエンスは、研究者が疾患を理解し、診断し、追跡する方法にも変化をもたらしています。
アイスランドの子会社である deCODE 社は、次世代の治療薬を開発するため、遺伝データのゲノミクスの収集と解析において世界をリードしています。医薬品開発にマルチオミクス・アプローチを適用することで、私たちは革新的な治療法を提供することが可能となりました。
一度に1つ以上の標的に作用することで、創薬不可能だったものを創薬する。
多重特異性薬は、医薬品がどのように作用するかという私たちの概念を根本的に変え、新しい治療法への道を切り拓く可能性があります。私たちは、標的を調節できるよう近接性を誘導する多重特異性分子を特定するために、誘導近接プラットフォーム(Induced Proximity Platform)を構築しました。これらの多重特異性は、細胞生物学を利用して、内蔵されている 「アドレスラベル」 を使って最も必要な場所に影響を集中させたり、 「分子の仲介者」 として作用したりすることで、病気を引き起こす標的を、その標的に作用する体内の強力な自然のメカニズムに結びつけます。私たちは、多重特異性やその他のモダリティ(治療手段)が次の創薬の波を牽引していると考えています。
従来の医薬品は、あるタンパク質を標的として製造され、そのタンパク質に結合して、タンパク質の活性を変化させました。
こんにち、多くの疾患において、関連するタンパク質は大きすぎたり、複雑すぎたりして、従来の薬では対処が難しくなっています。
そのため、多重特異性(マルチ・スペシフィック)と呼ばれる、創薬の新しいアプローチへと発展していきます。
多重特異性薬は、誘導近接プロセスを用いて、病気を引き起こす標的と、エフェクター(酵素の活動を促進または阻害する物質)を結びつけます。
それはまるで、標的に郵便番号を与えるかのように、標的の位置を特定し、薬の影響を集中させます。
バイオ医薬品の業界において、多重特異性を使ったアプローチは、これまで治療が不可能だと思われていた疾患と闘う医療の未来を形成しています。
多重特異性薬は、体内に本来備わっている生物学的な性質を、これまで到達することが難しかった標的において利用します。
よりよい生物学的製剤をより迅速かつ効果的に設計する。
私たちは、技術とバイオテクノロジーの融合による創薬や医薬品開発の大きな変化が起こる、バイオ医薬品業界の大きな転換期を迎えています。アムジェンでは、この瞬間のために10年以上前から準備をしてきました。患者さんに最大の価値をもたらす次世代の医薬品を創出するために、人工知能(AI)やデータサイエンスなどのテクノロジーに力を注いでいます。
創薬の精巧化が進んでいます。ジェネレイティブ・バイオロジー(生成生物学)と、機械学習、人工知能(AI)技術、生物学の融合は、タンパク質の創薬プロセスを再構築しています。
アムジェンは、開発の成功率を高めることを目指し、タンパク質の構造を予測し、創薬期間を短縮する、イノベーションの新しいムーブメントを常に探求しています。
生物学的知見、AI、機械学習を活用することで、私たちはタンパク質の概念から医薬品へと進んでいくのです。
最新の技術を用いて治験の迅速化と改善を図る。
アムジェンでは、疾患の自然経過に関する理解を深め、開発中の新薬に対する患者さんの反応を予測する精度を向上させるような臨床試験の革新を図っています。より短期間で小規模で、より利用しやすい試験で、より価値のあるデータを得るために、より迅速な意思決定を行い、ベネフィットが得られる可能性が最も高い患者さんに、より多くの新しい、安全で有効な薬を提供できます。
ここで現在行われているアムジェンの臨床試験を発見してください。
アムジェンは、医薬品をより早く患者さんにお届けするため、常に新しい方法を取り入れています。臨床試験における当社の研究開発戦略は、革新的な臨床試験デザイン、リアルワールドデータ、デジタル技術の活用に重点を置いています。
私たちは、臨床試験への公平なアクセスを実現するため、継続的に取り組んでいます。臨床試験の参加者の多様性を改善し、より幅広い患者さんの集団の特徴を反映することで、臨床試験への公平なアクセスが実現できるよう取り組んでいます。
アダプティブデザインの臨床試験は、データを収集しながら継続的に学習することが可能であり、私たちが治療法を模索している疾患に罹患している患者さんのために、新たな解決策を見出すのに役立ちます。
私たちは開発を加速させるため、臨床試験のデザインと実施に新しいアプローチを適用し、効率性と柔軟性を向上させながら、臨床試験の考え方と実施の方法を進化させていきます。