Athlete at Amgen
アムジェン株式会社で活躍するアスリート



アムジェン株式会社には、日々の業務に取り組む傍ら、パラアスリートとして活躍する社員がいます。どのような思いで障がいを乗り越え、その経験をどのように仕事に生かし、未来に進もうとしているのか、話を聞きました。

アンプティサッカー
財務経理部
エンヒッキ・松茂良・ジアスさん

ブラジル・サンパウロ生まれ。5歳の時に交通事故で右足を失い、入院中にアンプティサッカーと出会う。18歳でブラジル代表となりW杯に出場。19歳で来日し、21歳から国内でのアンプティサッカーの普及に取り組む。2021年3月アムジェン株式会社に入社。

「やればできる」そう信じ続けた先に、
より良い未来が広がっていました。

日本にアンプティサッカーを根付かせるために

――アンプティサッカーとはどのようなスポーツですか。その魅力は。

主に上下肢の切断障害を持った選手がプレーする球技で、1980年に米国で生まれたスポーツです。年齢や性別、障がいの軽重を問わず誰もが楽しむことができます。足の代わりになるクラッチという杖を使って見せるスピードとテクニック、激しい接触、ダイナミックなプレーが魅力です。ハンディがあってもあきらめることのない、熱く、泥臭く、華麗なプレーは見る人の心を揺さぶります。
ブラジルでの少年時代、常に周囲はサッカーの話一色でした。事故で足を失っても、自分もボールを一緒に蹴りたい。そんな思いを抱えていた折、アンプティサッカーのブラジル代表がW杯で優勝したニュースを知ったのが、このスポーツに興味を持ったきっかけです。

――エンヒッキさんは日本におけるアンプティサッカーのパイオニアだそうですね。

日本に親戚がいて、運良く就職先が見つかり18歳で来日しました。当時はアンプティサッカーを知る人はほとんどいませんでした。しばらくは健常者と一緒にフットサルなどを楽しんでいたのですが、W杯にまた出たいという気持ちが強くなり、チーム作りからスタートしました。私のプレーを友人に撮影してもらってYoutubeにアップしたり義足を作る工房で声をかけたりして仲間を募りました。2010年5月に6人の障がい者が東京体育館に集まって初めて練習をした時のことは今も記憶に鮮明に残っています。同年に日本アンプティサッカー協会(JAFA)の設立に携わり、10月にアルゼンチンで開催されたW杯への日本代表の初出場が実現しました。

――すごいですね!その行動力はどこから生まれてくるのですか?

特別な努力をしたわけではありません。一番はサッカーが好きで、片足だって「やればできる」という気持ちを持ち続けたからだと思います。サッカーだけに限らず、ポジティブシンキングで、どんなことでもまずチャレンジしてみる。常にそういう思いを大切にしたいと思っています。もちろん、すべてがうまくいくわけではありませんが、たとえ失敗しても、それは必ず自分の学びになると受け止めるようにしています。

互いに信頼し、尊敬し合うのがチームの基本

――アムジェンではどのような仕事をされていますか?またアムジェンの印象は。

今は1〜2週間に1度のペースで出社し、ほとんどが在宅勤務です。最初は事務サポートから始まり、今は経理の仕事をだんだん覚えているところです。
会社の印象は一言でいえばフレンドリーで温かい職場です。国籍や性別、障がいの有無に関係なく、イーブンな関係です。また、One Teamで協働し、互いに信頼し、尊敬し合う姿勢を大切にしているのは、アンプティサッカーのチームプレーとの共通点も感じます。

――今の仕事は、どのように患者さんへの貢献、また社会への貢献につながっていると思いますか?

経理や財務の仕事は企業の根幹をなす仕事だと思っています。私自身は直接医療関係者の方々や患者さんと接するわけではありませんが、予算が「患者さんの治療環境をよくするために適切に使われるようにする」ことが私の仕事の究極の目的だと思っています。そのような視点で経理の業務を通じて会社に貢献することが、アムジェンのミッションである「To Serve Patients - 患者さんのために、今できるすべてを」を実現することにつながると思っています。アムジェンがより大きなインパクトで、より幅広く患者さんのために活動できるよう、私もチームの一員として貢献してきたいですね。

――最後に、アンプティサッカーの普及を通じて、実現したい夢を聞かせてください。

切断障がいで下を向いていた人たちが、ユニフォームを着てプレーをすることで「前向きになれた」と言ってもらえるのが一番のやりがいです。また、健常者の皆さんとももっと一緒にこのスポーツを広く楽しめたらと思っています。最後に、日本代表としては来年10月のW杯トルコ大会で、最低ベスト4というチャレンジングな目標の達成を目指して頑張ります。

アムジェンについて

アムジェン株式会社は、世界最大規模の独立バイオテクノロジー企業である米国アムジェン社の日本法人です。2013年10月にアステラス製薬との合弁会社であるアステラス・アムジェン・バイオファーマとして事業を開始し、2020年4月1日にアムジェン社の完全子会社となり商号を変更しました。アムジェン株式会社では、循環器疾患、がん、骨疾患、炎症・免疫性疾患、神経疾患を始めとするアンメット・メディカル・ニーズが高い領域に焦点を絞り、現在約600人の従業員が、「To serve patients – 患者さんのために、今できるすべてを」というミッションのもと、臨床開発から販売までの活動を行っています。

アムジェンでは、多様性、包摂性、一体感のある環境が、イノベーションを促進し、グローバルな人材を強化し、アムジェンのミッションを実現する社員の能力を向上させると確信しています。