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アムジェンは、患者さんが関心のある分野について学べるよう、多数のリソースを用意しております。
2021年11月19日~21日、第49回日本頭痛学会総会(http://jhs49.umin.jp/index.html)が、静岡県コンベンションアーツセンターグランシップで開催されました。
その中でアムジェンは、片頭痛の患者さんのためにできることの一つとして、企業展示ブースにおいて、片頭痛の症状のひとつである光過敏に配慮した生活空間を提案しました。
片頭痛発作は光によって誘発され、光の刺激を強く感じたり、コントラストが高い配色をみると疲れることがあるため、空間づくりが大切です1,2。頭痛専門の医療機関では、光過敏に配慮した診察室で診察を行い、患者さんにご自宅や職場での光環境の改善を提案する医師も少なくありません。
今回のブース展示では、片頭痛の患者さんがくつろげる空間として、以下の3点に配慮しました。
1.ライティング:調光と調色を調整できる照明器具(遠藤照明:Tunable LEDZ)を用いて、片頭痛に適した温かい色温度と低い照度に設定しました。
2.カラー:片頭痛の患者さんが光過敏を起こしにくい薄緑の壁紙をメインに、アクセントとして1面のみボタニカル柄を配置しました。
3.コントラスト:ライティング、壁、床、家具(机、椅子、テーブルライト)の色や素材を工夫し、コントラストが低い(刺激の少ない)空間にしました。
本展示を監修した、獨協医科大学病院 医療安全推進センター・頭痛センター 教授の辰元 宗人先生は、空間づくりに携わることになったきっかけについて次のように話しています。
「片頭痛の方は、太陽や自動車のライト、家電量販店の照明などが誘因となり頭痛が起こることがあります。以前、診察の中で、片頭痛の患者さんから『自宅の照明がまぶしくてつらい』という話をお聞きした際、照明が白色の蛍光灯だったことから、試しに電球色に変更してもらったことがありました。その方の頭痛が改善したことで、片頭痛の治療は薬物療法以外の可能性もあるのでは?と考えるようになりました。」
これまでの研究結果から、片頭痛の患者さんは、白色蛍光灯と白色LEDの光の刺激を強く感じる傾向があり3、実際のリビングの空間では暗めの照明を好むことが分かっています4。辰元先生は、「片頭痛の方は、照明の色や明るさで感じ方が異なることがあるので、皆さんも光環境について考えてみてはいかがでしょうか」と話しています。
アムジェンは、「To serve patients – 患者さんのために、今できるすべてを」というミッションのもと、今後も治療薬の開発と提供にとどまらない、患者さんの片頭痛コントロールをトータルサポートするための活動に取り組んでまいります。
片頭痛について片頭痛は神経疾患であり5、中等度から重度の頭部痛の反復性発作を伴います。通常は拍動性で、しばしば片側性であり、悪心、嘔吐、光、音、匂いへの過敏症を伴うことがあります5,6。片頭痛は個人的な苦痛、障害、生活の質の低下、社会的・経済的コストと関連しています7。慢性的な片頭痛による経済損失は年間2兆円という試算もあり、個人の日常業務遂行能力を妨げるような深刻な影響を及ぼします8。世界保健機関(WHO)の報告によると、片頭痛は男女ともに障害生存年数の原因疾患トップ2に数えられ9、未だ十分な理解と治療が確立されていません7,9。
REFERENCE